日本の主食 お米について知ろう。「米」は善(膳)!?
日本に生まれたからには、米食が主流だろう。現代ではパン食の家庭も増えているそうだが、まだまだ白米は廃れない。
いや、廃れることはない。
日本の米の品種は、300以上もの種類があると言われている。名の知れている有名な米は、その中のごく一部。名を知られていない米が大半を占めている。だが、その米の味は驚くほど、美味い。
「米は太る」は本当なのか?
米離れが進むと言われている昨今、何故だろう…と考えてみると
「糖質が高いから太る。米は悪である」
と思われているのではないだろうか。
そんなことはございません!
何故なら、米を使ったこのイタメシメニューで、なんと中性脂肪207(標準をオーバー)が、なんと半年で−139の68に!
どうでしょう、米は悪?いいえ、善!
(コレステロールも減っているが、もう一息!)
米のカロリー
茶碗1杯(約150g)は約234kcal(100gあたり156kcal)。
食パン100gで260kcal。食パン6枚切りで60gほどなので、1枚は158kcal。
それを思うと、食パンは意外に軽い。
しかし、食パン1枚で足りる?ジャムもバターも使わない?
ご飯、みそ汁、梅干しや納豆など添えてもカロリーはたかが知れている。
食パンにサラダ、バター、ジャムを添えた途端にカロリーは跳ね上がる。
どちらが良くてどちらが悪い、とは言わない。
ただ、重さでカロリーを計算し、米はだめだと判断するのはちょっと違う気がする。
国産米にもランクがある
ちなみに米にはランクがあることは、ご存知であろうか。
ランク付けには、各都道府県が奨励する米の品種を集ることから始まる。集まった米は、専門の20名によって評価され、外観・香り・味・粘り・硬さの5つと総合評価で決定される。
米の評価
- 特A:特に良好
- A’:良好
- A:基準米とほぼ同じ
- B:やや劣る
- B’:劣る ※複数産地のコシヒカリブレンドを基準
日本の米の質はうなぎのぼり?
日本の米は確実に美味い。それは日々食べている皆が実感しているはずだ。
それは、2017年のランキングで、すべての米が特A、A’、Aの評価を得たことからも伺える。
米の産地は東北や北陸とされていた気候条件を跳ね返し、南北どの地域でも美味い米は存在するようになっている。
まさに日本のソウルフード。
新米はいつまでが「新米」なのか?
米の産地や産年、品種などの表示は、「JAS法/平成13年4月1日以降」(※出典:「農林水産省」2022.12記載)に基づいて表示されているのだそう。
新米は「原料玄米が生産された年の12月31日までに容器に入れられた玄米」または、「原料玄米が生産された年の12月31日までに精米され、容器に入れられた精米」を指す。
ということは、その年に出来た米はその年のうちしか「新米」と名乗れない。
そして、表示するには100%新米のみでなくてはならない。もし、古米が混ざる場合「新米ミックス」や「新米ブレンド」と表示が変わり、新米の割合は50%以上でなくてはならない。
結構シビアだ。
茶碗1杯のご飯に必要な稲はどのくらい?
茶碗1杯のご飯に必要な稲はどのくらいなのだろう?
米1合は焼く150g。これを炊くと、茶碗2杯分に相当する。ということは、茶碗1杯は約75gということになる。
米の品種などにもよるが、20gが約1000粒、茶碗1杯75gで約3500〜4000粒くらい。ひとつの稲穂に約80粒前後の米がある。1株の稲についているのが、約40本の稲穂。
これを計算すると、1株あたり単純に3200粒ということになる。
茶碗1杯のご飯は、稲1株から出来ている。そう思うと、ご飯1杯食べるだけで力が湧くのもうなづける。
米を選ぶ時のコツ
どうせなら、美味しい米を選びたい。
米を選ぶ時には、米の粒がふっくらとして、透き通っているもの。ツヤがあるものを選ぶようにして欲しい。
粒が割れているものや、ぬかが混入しているものは避けるようにしよう。
美味しい米の炊き方
米を炊く時は、釜に見合った量を炊くようにしよう。
炊く時の水の分量は、米の量の2割り増しが理想。米カップ1杯が1合で、重さは約150g。
これに対して水は200ccほど。水1ccは1gとほぼ変わらない。カップ1の米を炊くなら、カップ1.2杯の水が理想。
後は硬めが好き、柔らかめが好きなど好みになるので、10〜20cc前後の増減で調節しよう。
炊く前に30分〜120分ほど、水に浸すことも忘れずに。
水に浸す時間によって、粘りやしっとり感が変わる。こちらも好みになるので、サラッと食べたいなら〜30分。しっとり粘り気を求めるなら、30分〜120分ほどを目安にどうぞ。
炊きあがったら、米の粒にツヤがあり、一粒ずつ立ち上がっているかを見てみよう。
しゃもじを釜の内側に差し込んだ時、くっつかずに剥がれたら…そう!美味しく炊きあがった証拠。
知れば知るほど、食べたくなる!
それでは、美味しく召し上がれ。
*「イタメシ」編集部*